オンラインショッピング花盛りのように伝えられる昨今,そこに咲いている花の見栄えだけの美しさに騙されていないだろうか? 売る側にしては,安い投資で販売を始められても商品供給などで花を枯らしてしまう。買う側にしては,安心してショッピングするほどの知識はない。もう一度,本当の花が咲いているのか,考えてみたほうがよさそうだ。
「地上でもっとも安い」を謳い文句として登場したサイト,バイ・コムに対し,不買運動を呼びかけるウェブサイト「ボイコット・バイ・コム」が登場した。確かに,バイ・コムでは商品発送前に代金を徴収しその商品発送が行われないなど,顧客対応に問題がある。しかし,それらはバイ・コムだけの問題ではなく,多くのオンラインショップサイトでメールオーダーなどの経験がない場合は,それらの問題を引き起こすことが非常に多いようだ。
本当にウェブでは簡単にお店を開店することができる。例えば,通信販売をしようと思ったら,商品を伝えるために雑誌やチラシなどの媒体を印刷したり,テレビの番組を買い取ったりと莫大なお金がかかるのに比べて,ウェブではサーバーのレンタル料くらい。あとはそこらのCGIを使えば,いっちょまえのオンラインストアができあがる。ということで,あんまり考えもせずにお店を出しちゃうことが多いんだな。んで,在庫管理が出来なくて商品がないのに注文ばっかり来ちゃったり,商品発送をする人手がいなくっててんてこ舞いになっちゃったり…。
バイ・コムは,ときたま仕入れ値よりもはるかに低い金額で商品を提供したりして,リアルワールドの店舗を潰すためならなんでもするというような手段をとってニュースになってもいました。でも,よくよく考えれば,そんなことをするのは本当の商売の仕方を知らない人間のすること,というのは伝わってきてたわけで…。日本でもEC,EC,と騒がれてて,どんどん開店するオンラインストアは増えることでしょう。消費者は,消費者で,ゆっくりとワイヤードでのお買い物の仕方を勉強しなくっちゃいけないのかもしれないですな。
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